2020年代におけるBEVシフト(Ⅰ)

自動車

メーカー別販売台数のランキング

 米国のクリーンテクノロジー専門ニュースメディア「CleanTechnica」によると、2021年の世界の乗用車用プラグイン電気自動車(BEV+PHEV)の販売台数は、前年比108%増で650万台に達した。
 図1には、2021年の電気自動車(BEV)の販売台数448万台で、メーカー別にシェアを集計した結果を示す。調査会社マークラインズのデータと各社の発表を基に、日本経済新聞(2022年3月18日)が集計したものである

図1 2021年の電気自動車(EV)販売台数をメーカー別に集計

電気自動車(BEV)の販売台数のメーカー別ランキング1位はテスラで、販売台数は93万6200台で、シェアは20.9%である。
〇2位の上海汽車集団(SAIC)は59万6000台で、シェアは13.3%。
〇3位のフォルクスワーゲングループは45万2000台で、シェア10.1%。

 上位20位以内のBEV専業メーカーは4社(テスラ、小鵬汽車、上海蔚来汽車、威馬汽車)である。

 特徴的なのは、上位20位以内に中国メーカーが12社(上海汽車、BYD、長城汽車、広州汽車、浙江吉利控股、奇瑞汽車、小鵬汽車、長安汽車、上海蔚来汽車、東風汽車、合衆新能源、威馬汽車)が入り、総販売台数184万8000台で、シェア41.3%に達している。

 上位20位以内の米国メーカーは2社(テスラ、フォードモーター)で総販売台数99万1000台、シェア22.1%であるが、これにゼネラル・モーターズ(GM)が上海汽車集団との合弁で販売している分が加算される。

 上位20位以内のドイツメーカーは3社(フォルクスワーゲン、BMW、メルセデス・ベンツ)で総販売台数66万1000台、シェア14.7%である。

 残念ながら、日本は5位の日産・ルノー・三菱自動車連合が総販売台数24万8000台で、シェア5.5%である。27位の本田技研工業と29位のトヨタ自動車の総販売台数を加えても27万7000台で、シェア6.2%と低迷している。

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