水素タービン

航空機

電動航空機の開発動向(Ⅷ)

中大型航空機を対象にして、航空機メーカーはSAFに軸足を置くボーイングと、水素燃焼タービン航空機開発に一歩踏みだしたエアバスとに2極化している。一方で、エンジンメーカーはGE、P&W、ロールス・ロイスのいずれもが、現在の航空機エンジンの水素燃料化を長期的に進めていく戦略である。そのため、短期的には需要を満たすSAFのサプライチェーンの構築、長期的にはグリーン水素のサプライチェーンの構築が重要となる。
航空機

電動航空機の開発動向(Ⅶ)

ジェットエンジンで水素を燃やすための燃焼器の改良、軽量・コンパクトな極低温液体水素貯蔵タンクの開発、大幅な機体の軽量化など開発課題は山積であり、航空機用水素燃焼タービンは実用化されていないのが現状である。JAXAは水素燃焼タービンをベースに、液体水素で冷却する超電導モーター・発電機による水素電動ジェットエンジンの設計検討を、2030年を目指して実施している。