エネルギー

火力発電所の仕組み(Ⅰ)

2020年度の国内年間発電電力量は、水力を含む再生可能エネルギー20%、原子力発電所4%、火力発電所76%(LNG39%、石炭31%、石油等6%)である。欧米の先進国を中心として世界的に進む「脱石炭火力発電所」の動きに、日本は大きく遅れているのが現状である。
自動車

カワサキモータースの次世代バイク構想

2022年11月、世界最大規模のモーターサイクル展示会(EICMA:ミラノモーターサイクルショー)において、カワサキモータースが次世代バイク構想を発表した。2023年に市販予定のBEVバイクとして、ネイキッドタイプ(Z)とフルカウルタイプ(Ninja)の2機種を発表した。同時に、2024年の市販化を目指すHEVバイクのプロトタイプを発表した。
自動車

自動車分野の未来予測

2020年代に入り、日本の7大商社が相次いで海外の再生可能エネルギーに手を伸ばしている。世界的な再生可能エネルギー電力とグリーン水素の需要拡大について、企業として将来的な成長を見込み敏感に反応したものである。先進国を中心に一次エネルギーから二次エネルギーへの変換期が訪れている。
航空機

航空機用構造材料の変革(Ⅳ)

航空機構造では、溶接が比較的難しいアルミニウム合金やチタン合金、溶接が不可能なCFRPなどが多用されているため、胴体外板同士の締結や外板と補強部材の締結などにはリベットやボルトによる機械継手が多く採用されており、機体の軽量化の障害となっている。そのため摩擦撹拌接合(FSW)や線形摩擦接合(LFW)などの高い信頼性を保持できる新しい接合技術の適用が望まれている。
航空機

航空機用構造材料の変革(Ⅲ)

バイパス比ターボファン・エンジンではファンブレード、ファンケース、ストラクチャルガイドベーン(SGV)を対象に、従来材料であるチタン合金やアルミニウム合金から、炭素繊維強化プラスチックスCFRPへの代替による軽量化が進められている。タービンの主要な高温部品である燃焼器、動翼、静翼についても、従来材料であるコバルトやニッケル基合金から、セラミックス基複合材料(CMC)への代替による軽量化が始められている。
火力発電

COP27で「化石賞」の受賞とは

2022年11月9日、エジプトにおいて開催された第27回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP27)で、日本がトップバッターとして「本日の化石賞」を受賞した。国連の正式なイベントではないが、日本のイメージを大きく損なうものであることに間違いはない。この「本日の化石賞」とは、国際的な環境NGOネットワーク「気候行動ネットワーク(CAN)」が、気候変動対策に対して最も後ろ向きの国へ、皮肉を込めて贈る不名誉な賞である。日本はCOP25(スペイン)、COP26(英国)に続いて3年連続の受賞となる。
航空機

航空機用構造材料の変革(Ⅱ)

米国ボーイングの中型ワイドボディ機B787では機体材料に占めるアルミニウム合金の重量比が20%に減少し、複合材料(CFRP、GFRPなど)の重量比が50%に高まった。欧州エアバスの中型ワイドボディ機A350XWB機ではアルミニウム合金の重量比が21%に減少し、CFRPの重量比53%に高まった。
航空機

航空機用構造材料の変革(Ⅰ)

航空機の燃料消費低減のために軽量化は重要課題であり、機体やエンジン部品(ファン、ファンケース、ファン動翼)への軽量合金や炭素繊維強化複合材料(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastics)の適用開発が、従来から継続的に進められている。
重機

重機分野の脱炭素化(Ⅳ)

電動重機の普及の可否は低コスト化にある。加えて、遠隔操作を可能にする情報通信技術(ICT)や自動運転などの高機能化を図る必要がある。現在、20トン以上の中大型重機は燃料電池駆動が主流になると考えて実用化開発が進められているが、並行して水素燃焼エンジン駆動の開発も進められている。
重機

重機分野の脱炭素化(Ⅲ)

2020年代に入ると急速に重機の電動化が進み、蓄電池駆動による10トン以下の小型重機(ショベル、ダンプトラック、トラクターなど)の市場投入が相次いでいる。いずれも高コストであるが、リチウムイオン電池の高性能化によりディーゼル・エンジン駆動と同等の性能を有している。