エネルギー

火力発電

火力発電のCO2排出量削減に向けた動き(Ⅲ)

第6次エネルギー基本計画で、2030年度の電源構成で総発電量に占める化石燃料発電の割合を大幅に抑制している。しかし、COP26では英国、フランスなどに加えて、ポーランド、ベトナム、チリ、韓国など総計46カ国・地域が石炭火力発電の廃止を目指すことで合意したが、米国、日本、中国、インド、オーストラリアなどは石炭火力発電の廃止を表明しなかった。今後、高効率火力発電が採用されるためには、経済性に優れたCO2回収・貯留(CCS: Carbon dioxide Capture and Storage)設備の付帯が不可欠となる。
火力発電

火力発電のCO2排出量削減に向けた動き(Ⅱ)

石炭火力発電は燃料単価が安いといわれる一方で、石油火力発電やLNG火力発電と比較してもCO2排出量が多いことがLCA評価により明らかにされている。そのため2020年7月、経済産業省が国内石炭火力発電所の計140基を対象に、1990年代前半までに建設された114基ある非効率発電所のうち100基程度を、2030年までに段階的に休廃止する考えを示した。しかし、石炭火力発電所の全廃を表明する欧州に比べて、手緩い感は否めない。
火力発電

火力発電のCO2排出量削減に向けた動き(Ⅰ)

パリ協定による2020年以降の世界的な気候変動対策の強化を見越し、石炭火力発電所の廃止・抑制が進められている。日本は菅前首相が2020年10月には「2050年カーボンニュートラル」を宣言している。そのため、欧米を中心に「脱石炭火力発電所」と太陽光・風力発電などの「再生可能エネルギーシフト」が急速に進み、火力発電システムの世界市場は急速に縮小している。
エネルギー

異種材料の継手設計について

形状不連続のない平板の場合でも、異種材料の接合界面端部近傍には材料不連続に起因する顕著な応力集中が生じる。そのためアルミ合金ー炭素鋼やCFRPー炭素鋼などの異種材料継手の設計法の概念を構築し、継手設計指針として体系的にまとめる必要がある。
自動車

バイオエタノールとは?

バイオエタノールは、農作物、木材・古紙などの植物の糖分を微生物によってアルコール発酵させ、蒸留して作られる液体アルコール(C2H5OH)であり、ガソリン代替、またはガソリンとの任意の濃度での混合利用が可能である。
自動車

バイオディーゼルとは?

バイオディーゼルはバイオマス(菜種油、パーム油、大豆油、魚油・獣油、廃食用油など)の油脂を原料としたもので、主にディーゼルエンジン向けの燃料である。油脂は粘度が高いため、主にアルカリ触媒法(湿式洗浄法)でグリセリンを除去して精製される。
自動車

バイオエタノールの導入目標

バイオエタノールは、気候変動枠組条約では「カーボンニュートラル」として位置づけられており、使用時にCO2排出量には計上されない。そのため自動車用ガソリンの代替燃料としてバイオエタノールを使用できれば、CO2排出量の削減につながる。
はじめに

限界が見えたか?燃料電池の実用化

現在起きている電力需要のひっ迫は再生可能エネルギーの増加が原因との報道が見られるが、電力貯蔵技術やエネルギー・マネージメントにより解決すべき問題である。このような中で分散電源である燃料電池は従来技術の代替を目指して開発が進められている
はじめに

夢のエネルギーとなるか?燃料電池

燃料電池も、いろいろな用途がある「夢のエネルギー」と喧伝され、水素を燃料として水しか排出しないことから「究極のエコエネルギー」と表されてきた。果たして、実用化は進むのであろうか?
原子力

慎重に進めるべき原子力発電

現在起きている電力需要のひっ迫は再生可能エネルギーの増加が原因との報道が見られるが、電力貯蔵技術やエネルギー・マネージメントにより解決すべき問題である。原子力発電の再稼働により電力需要のひっ迫に対応することは慎重に進められる必要がある。