原子力 革新軽水炉はいつ稼働するのか?(Ⅲ) 一口で原発といっても世界では多くの型式の原発が開発されている。日本で商用化されているのは原子炉容器内で原子炉冷却材である軽水が沸騰状態で使用される沸騰水型軽水炉(BWR)と、沸騰しないように加圧して使用される加圧水型軽水炉(PWR)の2種類である。 2023.12.18 原子力
原子力 革新軽水炉はいつ稼働するのか?(Ⅱ) 2023年4月、宣言通りにドイツが「脱原発」を完了した。一方で、欧州の多くの国ではエネルギー安全保障を強化するため「脱ロシア」を念頭に置き、原発回帰の動きが活発化している。また、米国では35年振りに新規建設の原発が本格稼働を開始した。しかし、欧米での原発新規建設には、安全対策や様々なトラブルのために、想定外の工期延長と建設費用の高騰が生じている。 2023.12.15 原子力
原子力 革新軽水炉はいつ稼働するのか?(Ⅰ) 2011年の福島原子力発電所事故により、原子力発電所の新規建設は急減し、その後、新興国における新規建設と先進国における経年炉の廃炉とがほぼ同等の状態が続いてきた。 2020年代に入るとCO2排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」が国際的な課題となる中で、原子力発電を再評価する動きが出てきた。世界原子力協会(WNA)の原子力発電所運転実績レポート2023では、2022年の原子力発電量は合計2兆5,450億kWhで、2021年よりも1,000億kWh程減少したが、6年連続で2兆5,000億kWh以上を発電している。 2023.12.14 原子力
原子力 何故、急速に高まる核融合熱!(Ⅹ) 関連産業の創出により経済成長にも貢献するとして、2023年4月には日本初の核融合戦略が公表された。しかし、夢のエネルギー核融合については以前にも話題になったことがある。過去を振り返ってみると、何かが見えてくるかもしれない。 2023.10.03 原子力
原子力 何故、急速に高まる核融合熱!(Ⅷ) 核融合スタートアップ各社の開発動向についてレビューを続ける。最近になって急速に注目度が上がっている米国のHelion Energy(ヘリオン・エナジー)と、Commonwealth Fusion Systems(CFS、コモンウェルス・フュージョン・システムズ)をレビューする。 2023.09.29 原子力
原子力 何故、急速に高まる核融合熱!(Ⅶ) 核融合スタートアップ各社の開発動向についてレビューを進める。米国TAE Technologies(TAEテクノロジーズ)に続き、カナダGeneral Fusion(ジェネラル・フュージョン)、英国Tokamaku Energy(トカマク・エナジー)に注目する。 2023.09.27 原子力
原子力 何故、急速に高まる核融合熱!(Ⅵ) 欧米を中心に核融合の民間投資はスタートアップ企業に集中し、核融合発電の開発の主体は民間に移りつつある。特に、米国の核融合スタートアップは25社と飛びぬけて多く、英国、ドイツ、日本がそれぞれ3社で続いている。代表的な核融合スタートアップの開発動向について、レビューを進める。まずは、米国TAE Technologies(TAEテクノロジーズ)。 2023.09.26 原子力
原子力 何故、急速に高まる核融合熱!(Ⅴ) 遅ればせながら、2023年4月、日本初の核融合戦略である「フュージョンエネルギー・イノベーション戦略」が策定された。先行する欧米の動きに触発されての核融合戦略の策定であり、民間企業の参入を促進する狙いは理解できるが、後追い感は免れない。具体的な戦略は記述されず、今後に設立される「核融合産業協議会」に任せるとした中身の薄い内容であり、核融合に関する政府方針とすべきであろう。 2023.09.25 原子力
原子力 何故、急速に高まる核融合熱!(Ⅳ) 国内では、量子科学技術研究開発機構によりトカマク型磁気閉じ込め核融合炉(JT-60SA)、自然科学研究機構の核融合科学研究所によりヘリカル型磁気閉じ込め核融合炉(LHD)、大阪大学レーザー科学研究所による大型レーザによる慣性閉じ込め核融合炉(LFS)の3種類の炉型に関して開発が進められている。 2023.09.22 原子力
原子力 何故、急速に高まる核融合熱!(Ⅲ) ITERは発電システムの検証を含まない核融合実験炉であり、ITER終了後に各国が原型炉を建設し、その後に商用炉に進む予定であった。しかし、ITERの大幅な建設遅れが原因で、EU、日本、韓国、中国は個別に原型炉(DEMO)の開発に向けて動いている。一方で、英国、米国においては核融合ベンチャーの誕生が相次いでおり、それぞれ独自の技術に基づいて開発が進められている。 2023.09.21 原子力