次世代原子力(新型炉)の開発現状(Ⅶ)
フランスはCOP26において大型軽水炉(EPR)の建設再開を宣言し、原子力依存を電力供給の5割まで引き下げる方針(現在はおよそ7割)を事実上撤回した。
ロシア国営原子力企業ロスアトムは、MOX燃料を使い高速実証炉「BN-800」の営業運転を実施しており、鉛冷却高速炉のパイロット実証炉「BREST-300」の建設を開始した。中国では高温ガス炉「HTR-PM」が168時間の連続運転に成功し、世界初となる商業運転に移行した。また、 プール型ナトリウム冷却高速原型炉「CFR600」(電気出力:60万kW)の建設が最終段階に入っている。