守礼門から首里城には上らず、左手の道を行くこと7,8分で円鑑池に架かる天女橋に到着しました。日本の石造アーチ橋の技術は、16世紀頃に中国から伝えられたとされています。天女橋は、池の中ノ島にある弁財天堂へ渡る橋で、1502年に造られた日本に現存する最古の石造の円弧アーチ橋です。
傍に設置されている橋碑には、中国南部にある橋に似た琉球石灰岩造りのアーチ橋で、全長9.75m、幅2.42m、欄干は細粒砂岩で造られたことが記されています。第二次大戦により一部が破損しましたが、弁財天堂と共に1969年に復元され、現在では国の重要文化財に指定されています。
欄干には蓮の花の文様が彫刻されており、観蓮橋とも呼ばれています。
天女橋のアーチスパンは3.3mと短いものです。その後、石造の円弧アーチ橋は長大化が進み、1643年には九州で最古とされる長崎市内の中島川の眼鏡橋が中国渡来僧である如定により架けられています。眼鏡橋は、全長23m、幅4.7m、アーチスパン8.3mの2連の石造の円弧アーチ橋です。
コメント