北京市の中心部である王府井から北西に向けてタクシーで約50分、北京市西部の永定河(旧盧溝河)に架かる盧溝橋に到着しました。
盧溝橋はマルコ・ポーロが東方見聞録の中で、「この河に、非常に美しい大きな石の橋が架かっていることは一言する価値がある。この世の中で、こんなに美しいものは類いまれである。」と記していることでも有名です。
1189年に架けられた橋長266.5m、幅8m、11連の石造の円弧アーチ橋です。橋桁は白色大理石でつくられており、高欄の石柱上には鞠と戯れる獅子、子獅子と遊ぶ獅子など一体一体異なる501基の獅子の彫像が飾られています。また、側壁の内側にも様々な彫刻が施されています。
写真では水かさが増して見えませんが、洪水と氷塊に備えて橋脚は上流と下流をとがらせ、斬竜剣と呼ばれる三角の鉄柱が氷塊を砕くために立てられています。西門近くの展示室には、盧溝橋の細かい説明パネルが掲示されていました。
また。橋床の中央部には轍の跡が残る古い石畳が配されています。1980年代におこなわれた修復工事の折に長い歴史の証として残されたものです。
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