そそり立つ立岩@京都府京丹後市

いろいろ探訪記
写真1 冬の日本海に向けてそそり立つ立岩の全景、竹野川から流れてきた砂が砂洲となり陸とつながっています

 北近畿タンゴ鉄道の網野あみの駅で下車、駅前からタクシーに乗車して、国道178号線で新間人たいざトンネルをくぐり、25分ほどで「立岩たていわ」が見えてきました。周囲1km、高さ20mに及ぶ巨石で、地下から貫入かんにゅうしてきた玄武岩質安山岩の溶岩が冷えてゆっくり固まったもので、垂直に柱状節理が伸びています。

 現在の立岩は、竹野たけの川から流れてきた砂で陸とつながった陸繋島りくけいとうになっています。竹野川の上流では、江戸時代に砂鉄の採集方法である鉄穴流しかんなながしが大規模に行われたとのことなので、それにより大量の砂が流されて、河口に砂州さすができたといわれています。

 第31代用明天皇の第3皇子麿子まろこ親王が、この地で悪事を働く鬼退治をされ、この大岩に鬼を封じ込めたという伝説が残っています。今でも風が強く、波の高い夜などは、鬼たちの号泣する声が聞こえるといわれ、江戸時代までは鬼祭りが行われてきました。

写真2 朝もやの中で見る立岩は幻想的な雰囲気を漂わせていました         写真3 夏の穏やかな海に立つ高さ20mの立岩

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