弓削神社の屋根付き橋@愛媛県喜多郡内子町

いろいろ探訪記
写真1 弓削神社の池に架かる屋根付き橋(愛媛県喜多郡内子町石畳)

 JR予讃線の松山駅から特急電車で約30分、内子駅から北に向かって田丸橋を通り越してタクシーで約40分、愛知県喜多郡内子町石畳の弓削神社に到着しました。神社の参道である通称「太鼓橋」は、見事な屋根付き橋です。

 全長22m、高さ2.3mの4径間桁橋で、屋根は杉皮葺きです。池底5.8mの下に寝かせて埋め込んだ松丸太の上に、直径30cmの栗丸太が橋脚として建てられています。また、主桁には直径30cmの松半丸太が使われています。いずれも腐りにくい木材です。

橋のたもとの弓削神社の由来によると、創建は室町時代初期の1396年です。伊予国の豪族河野氏が石畳を去るにあたり、旧支配地であった弓削島の弓削神社から天照大神を勧請し、神社を自らの城に見立て、周りに池を築いて「掘り」とし、中央に橋を架けて神を祀ったと記載されています。

 多くの神社の太鼓橋に名前がない様に、弓削神社の屋根付き橋にも正式名称は無いようです。建造年から考えると、弓削神社の屋根付き橋は、内子町の多くの屋根付き橋の元になった可能性があります。

 屋根付き橋を渡ると、その奥には明治30年(1897年)に改築された社殿に詣でることができます。境内には見上げるばかりの椎木の巨木が茂っていました。

現地看板より

写真2 弓削神社の由来 
写真3 弓削神社の社殿

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