マリー・ローランサンとモード@渋谷Bunkamura

いろいろ探訪記
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写真1 展示会では主催者の計らいにより期間限定で「撮影可能エリア」が設定されていました!

 渋谷区Bunkamura ザ・ミュージアムで、淡いパステル調の女性像を描き続けた著名な画家マリー・ローランサンの生誕140年を記念して、展示会『マリー・ローランサンとモード』(2023.2.1~4.9)が開催されています。ローランサン・ファンならば、是非とも見ておきたい企画です。

 画家マリー・ローランサンの絵画だけでなく、同じ1883年生まれの著名なデザイナーのココ・シャネル(ガブリエル・シャネル)のドレスなどが展示されています。パリが「狂騒の時代(レザネ・フォル)」と呼ばれた1920年代に、目覚ましい活躍を示した女性2人が今回の展示テーマです。

 シャネルもローランサンに肖像画を依頼しました。シャネルは仕上がりが不満で、書き直しを求めましたが、ローランサンは譲歩せず、肖像画はシャネルの手に渡ることはなかったそうです。そのため2人の仲はギクシャクしましたが、ローランサンはシャネルのファッションを愛好していたそうです。

 展覧会は、第1章『狂乱の時代のパリ』では、自画像を含めた社交界の女性達が描かれ、第2章『越境するアート』では、コクトーやピカソとの交流を通じた新しい表現が展示されています。

 第3章『モダンガールの登場』では、シャネルのドレスとローランサンの絵画の対比、エピローグ『蘇るモード』では、2011年春夏オートクチュール・コレクションから淡いパステル調の色彩のドレスが展示されていました。少し強引ですが、展示会の企画者の意図が伝わります。

写真2 わたしの自画像(1924年)
写真3 マドモアゼル・シャネルの肖像(1923年)
写真4 首飾りの女(1935年)の前で

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