ひれの長い錦鯉@皇居東御苑

いろいろ探訪記
写真1 皇居東御苑の二の丸庭園で見つけたヒレナガ錦鯉

 東京駅から銀杏並木を愛でながら20分ほど散策し、皇居東御苑に到着しました。目を引いたのは二の丸庭園の池をゆったりと泳ぐ錦鯉でした。一般の錦鯉に比べて、尾ビレ、胸ビレなど、ヒレというヒレが2~3倍長いのです。泳ぐ姿は、十二単じゅうにひとえをまとった宮中の女官を彷彿とさせる優雅な美姿でした。

 埼玉県水産研究所(同県加須市)によると、魚類学者である上皇さまが昭和52年に研究所の前身をご視察の折に、「インドネシアにヒレの長いコイがいるので、取り入れることで優雅なニシキゴイができるのでは」と提案され、交配を繰り返すことで「ヒレナガ錦鯉にしきごい」が生まれたそうです。

 今ではヒレナガ錦鯉の模様や色も多様となり、研究所では10種類に分類しているとのことです。また、東御苑を訪れる人々が楽しめるようにと、上皇さまが上皇后さまとともに3回にわたってヒレナガ錦鯉を二の丸庭園の池に放流されたそうです。

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