日本海に突き出した丹後半島の突端で、虹の橋を見つけました。ここ丹後半島の「間人(たいざ)漁港」では、毎年11月6日にズワイガニ漁が解禁されます。水揚げされたズワイガニは「間人ガニ」と呼ばれ、京都府最北端の経ヶ岬沖合い約20~30㎞、水深約230~300mの海底を漁場としています。
カニ漁は5隻の小型底曳網漁船で行われ、海上で停泊することなく日帰りで漁が行われます。採れる量が限定されているため、以前から幻のカニと呼ばれて珍重されています。カニの刺身に始まり、カニしゃぶ、焼きガニ、カニ味噌、カニ鍋など、山陰の冬の味覚を堪能いたしました。
隣の後ヶ浜(のちがはま)海岸には、聖徳太子の母・間人(はしうど)皇后(穴穂部間人皇女:あなほべのはしうどのひめみこ)が太子(厩戸皇子)と共に、日本海を見つめる像が建てられています。6世紀末に大和政権の争乱を避け、この間人(たいざ)に身を寄せた話が伝えられています。
『間人を「たいざ」と読む由来』
京丹後市観光公社:https://www.tan-go.jp
6世紀末、聖徳太子の母で、用明天皇の后の穴穂部間人皇后が、蘇我、物部氏間の戦乱からこの地に逃れ住み、乱がおさまった後、都へ帰る時に里人へ感謝の念を込め自らの名「間人」を村名に贈った。里人は皇后の名をそのまま地名にするのはおそれ多いとして、皇后の御退座にちなみ、「間人」と書いて「たいざ」と読み伝えたといわれている。皇后の滞在を記念したこの像は、受けた恩を忘れぬように、そして里人がいつまでも優しい心をなくさないようにと願い、間人の海を見守るように優しくたたずんでいる。
コメント