ニュートンの林檎の木@ロンドン

いろいろ探訪記
写真1 イギリス国立物理学研究所の裏庭にあるニュートンの林檎の木

 ロンドンからタクシーを飛ばしてテディントンまで約45分、ようやく、イギリス国立物理学研究所(NPL:National Physical Laboratory)に到着することができました。裏庭には、かの有名なアイザック・ニュートンが「万有引力の法則」のヒントを得た「ニュートンの林檎の木」がありました。

 このニュートンの林檎の木は、「ケントの花」と呼ばれる品種で、収穫前に実が落果する性質の強い品種だそうです。もしあまり落果しない品種の林檎であったなら、ニュートンの万有引力の逸話は生まれなかったかもしれません。

 東京大学理学部附属の小石川植物園を始めとして、国内各地で「ニュートンの林檎の木」を見ることができますが、1964年にイギリス国立物理学研究所から日本学士院に贈られた苗木が最初です。高接病ウイルスの除去が行われ、1981年から小石川植物園で一般公開された後、各地に移植されています。

写真2 裏庭の小屋のドアに掲示された銘板

 このドアの向かいに生えている木は、1953年にキューガーデン園長のシエ・エドワード・ソールズベリー氏から贈られたものです。
 この木は、リンカンシャー州グランサムの近くにあるウールストホープのニュートンの庭にあった古い木から取った接ぎ木に由来しており、ニュートンが若かった頃にそこに生えていた木が元になっていると考えられています。
 この木から落ちたリンゴが、ニュートンに「リンゴを落とす重力の力は、月を動かす力でもある」と示唆したことは、よく知られた話です。
 原木は、1820年に吹き飛ばされるまで大切に扱われていました。
 詳細は、”Notes and Records of the Royal Society “の第9巻に掲載されています。

裏庭の小屋のドアに掲示された看板より

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