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自動車

電気自動車(EV)の販売動向

2022年の世界の乗用車用プラグイン電気自動車(BEV+PHEV)の販売台数は、前年比55%増の1,020万台に達した。また、世界主要62カ国・地域で販売された2022年の電気自動車(BEV)の販売台数は前年比70%増の726万台で、着実にEVシフトが進んでいる。一方、国内では軽自動車を軸にBEV普及が進み、2022年のBEV販売台数は前年度比3.1倍の7.72万台に増えた。しかし、BEVが乗用車全体に占める割合は2.1%(前年度は0.72%)に留まり、20%に迫る中国や欧州に比べて、国内でのBEVの広がりは遅れている。
自動車

水素エンジン車の開発動向(Ⅲ)

水素エンジンは、水素エンジン自動車に留まらず水素エンジンバイク、水素エンジン発電機へとその応用範囲は広い。しかし、水素エンジンは単に燃料のガソリンを水素に置き換えるだけでなく、水素タンクを含めた幾つかの開発課題が内在している。持続可能な真のカーボンニュートラルを目指すためには、エネルギー効率は重要課題である。競合する水素エンジン、燃料電池、合成燃料(e-fuel)について使い分けは可能であろうか?
自動車

水素エンジン車の開発動向(Ⅱ)

1970年 、武蔵工業大学(現東京都市大学)が、水素燃料でレシプロエンジンを駆動し、1975年、液体水素燃料で米国 SEEDラリー出場 して2800kmを走破した。2006年、マツダはロータリーエンジンの「RX-8ハイドロジェンRE」をリース販売した。デュアルフューエルシステム採用で、水素とガソリンのどちらでも走行できる。
自動車

水素エンジン車の開発動向(Ⅰ)

水素エンジン車の基本構造はガソリンエンジン車と同じで、水素を燃料とする点が異なる。燃料電池を搭載し、水素を燃料として発電してモーターを回す燃料電池車(FCEV)とは全く異なり、既存の部品や技術を大幅に活用できるメリットがある。水素エンジン車では単に燃料のガソリンを水素に置き換えるだけでなく、幾つかの重要な開発課題が内在している
航空機

国際線でのSAF導入の義務化

2022年12月、国土交通省から航空分野の脱炭素化の基本方針が出され、SAFに関しては2025年の国産開始、2030年までに国内航空会社の燃料使用量の10%を置き換える目標が設定された。2023年5月、経済産業省は、2030年から日本の空港で国際線に給油する燃料の10%をSAFにすることを石油元売りに義務付けると発表した。国際線を発着する日本の航空会社にもSAFを10%利用すると、国土交通省に提出する脱炭素事業計画に明記するよう求める。
いろいろ探訪記

麓川に架かる田丸橋@愛媛県喜多郡内子町

写真1 愛媛県喜多郡内子町の麓川(ふもとがわ)の中流域に架かる田丸橋  JR予讃線の松山駅から特急電車で約30分、さらに内子駅から北に向かってタクシーで約15分、愛媛県喜多郡内子町の麓川(ふもとがわ)の中流域に架かる田丸橋に到着しました。こ...
自動車

電動バイクは普及するのか?(Ⅲ)

これまでのEVバイクは原付第一種(50cc以下)の代替を狙っていたが、日本市場の要求は原付第二種以上(51cc以上)に変化している。EVバイクの普及には、高性能蓄電池(容量:1.0kW以上)の搭載によるラインアップが必須である。ユーザーが用途に応じて選択できるよう認知度を上げる。一方、バッテリー交換サービスは、商用車を中心にEVバイクの普及には一定の役割を果たすが、ツーリングを求めるユーザーには高性能蓄電池の搭載や水素エンジン車による対応が重要である。
自動車

電動バイクは普及するのか?(Ⅱ)

ガチャコによるバッテリー交換ステーションの開設に前後して、2021年以降には、本田技研工業・ヤマハ発動機・カワサキモータース・スズキの二輪車4メーカーを中心に、EVバイクの新商品投入の発表が相次いでいる。ただし、自宅でも充電できる交換式バッテリーを搭載したものが主流である。
自動車

電動バイクは普及するのか?(Ⅰ)

2021年末時点で、国内で販売されている主要メーカーのEVバイクの機種は多くはない。本田技研工業が「PCX ELECTRIC」(2022年5月生産終了モデル)のリースのみと法人向け「BENLY e」シリーズを販売するほか、ヤマハ発動機が一般向けに「 E-Vino」などを販売している。各社の一般バイクのラインナップ全体から見れば、ごくわずかなのが現状である。四輪自動車において、ここ数年で急激にEVシフトが進み始めているのとは対照的である。2021年における国内バイク販売台数は約37.8万台で、その内EVバイクは数千台に留まっている。
自動車

ポスト・リチウムイオン電池の動向(Ⅳ)

リチウム空気電池(LAB)は、エネルギー密度が1000Wh/kg以上と非常に高いことが特徴で、LIBと比べて原材料の調達リスクやコスト面でも優位とされている。しかし、充放電サイクル特性を含めて研究開発段階にあり、実用化までには多くの課題が残されている。全固体リチウム空気電池には、酸化物系電解電解質や固体ポリマー電解質が検討されており、LIBやLABと比較して液漏れの心配がなく、安全性にも優れている。しかし、研究開発段階にあり、実用化は早くても2030年以降と見られている。