はじめに 航空機開発の失敗と成功(Ⅳ) 今後、空飛ぶクルマなどの次世代航空機の開発は避けて通れない。「HondaJet」の開発は、これらを成功に導くための興味深い事例といえる。航空機業界では機体メーカーとエンジンメーカーは、それぞれ別個に存在しているが、本田技研工業は両方を独自に開発した。時間を要したが、航空機の全体像を把握するためには必要なプロセスであった。全体像が分かれば、ショートカットが可能である。次の一手が待ち遠しい。 2023.11.06 はじめに航空機
はじめに 航空機開発の失敗と成功(Ⅲ) 「HondaJet」は、主翼上面に独自に開発したエンジンを取り付けて、従来は胴体内部に必要であったエンジン支持構造が不要となり、胴体内のスペースが30%以上も拡大し、客室内の騒音や振動が軽減された。また、機体には軽量化のために炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を採用している。 2023.11.01 はじめに航空機
はじめに 航空機開発の失敗と成功(Ⅱ) 当初、2011年に初飛行、2013年に最初の顧客となる全日本空輸へ機体納入の予定であった。しかし、2009年9月に型式証明(TC)取得に絡む設計変更を理由に納入延期、2015年11月に実験機での初飛行に成功するが、設計変更、検査態勢の不備、試験機の完成遅れが相次ぎ、合計6度の納期延期を繰り返した結果、2023年2月にMSJの開発中止に至った。 2023.10.31 はじめに航空機
はじめに 航空機開発の失敗と成功(Ⅰ) 近年、航空機開発においては、「三菱スペースジェットの失敗」と「ホンダジェットの成功」は大きな注目を浴びた。対象がリージョナルジェット機と小型ビジネスジェット機で単純比較は難しい。しかし、戦闘機やヘリコプターを製造し、航空機部品の一次サプライヤーでもある重工メーカーが失敗し、航空機とは無縁の自動車メーカーが成功したのである 2023.10.30 はじめに航空機
いろいろ探訪記 舞台での流麗な阿波おどり@徳島市眉山 JR徳島駅から南に一直線、新町川をわたり徒歩15分で、眉山びざんの麓ふもとの「阿波おどり会館」に到着。会館5階には、あわぎん眉山ロープウェイ山麓駅があり、約6分で標高290mの山頂駅まで登りました。山頂から徳島市街はもちろん、吉野川を超えて淡路島まで見通すことができます。絶景!絶景! 2023.10.27 いろいろ探訪記
航空機 航空機の未来予測 抜本的なゼロエミッション航空機の実現に向け、現行蓄電池性能の観点から、小型機(レシプロエンジン機)はピュアーエレクトリック航空機(電動航空機)に向かい、主力となる中大型機はハイブリッド機を経て、最終的に燃料電池航空機あるいは水素タービン航空機を実現する必要がある。 2023.10.26 航空機
船舶 船舶の未来予測 ゼロエミッション船の実現に向け、蓄電池性能から小型船は電気推進船化が進められている。環境規制の厳しい欧州では、中型船のフェリーや旅客船も電気推進船化が始まっている。燃料電池推進船は、経済性とグリーン水素供給の問題から普及が遅れている。一方、より経済性が重視される主力の中大型船(ディーゼル電気推進船)は、ハイブリッド推進船を経て、LNG燃料船への転換が始まっている。今後、風力援用などの燃費向上策を実現しつつ、経済性が解決されれば水素燃料船あるいはアンモニア燃料船が実現される。 2023.10.24 船舶
火力発電 火力発電の未来予測 ゼロエミッション発電を実現するためには、現行のLNGコンバインド・サイクル発電を経て、送電ロス低減に有効な小型分散型電源には水素燃料電池(SOFC)、中型電源は水素タービン/水素エンジン発電、大型電源は水素コンバインド・サイクル発電を実現する必要がある。一方、バイオマス発電所は基本的にCO2排出量が実質ゼロとみなされるが、将来的にはCCS設備を付帯して大気中のCO2を減らすネガティブ・エミッション発電所として増設が期待される。 2023.10.23 火力発電
エネルギー 進むネガティブエミッション技術(Ⅲ) DACCSは、大気中に含まれるCO2を直接吸着・吸収して回収し、貯留を行う技術で、大気中に含まれるCO2濃度は約0.04%と非常に低いため、大量の大気を効率よく処理する必要がある。そのためDAC設備の高効率化と低コスト化は必須課題であり、研... 2023.10.20 エネルギー
エネルギー 進むネガティブエミッション技術(Ⅱ) 2020年代に入ると、急速にバイオマス発電所などへのCCS設備の導入が始まった。バイオエネルギーを使って炭素を回収・貯留するBECCSの1種である。基本的にバイオマス発電所はCO2排出量が実質ゼロとみなされるため、付帯されたCO2分離・回収(CCS)設備が稼働すれば、大気中のCO2を減らすネガティブ・エミッション(負の排出)発電所となる。具体的な、貯留・固定化については、様々である。 2023.10.19 エネルギー