五十鈴川に架かる宇治橋@三重県伊勢市

いろいろ探訪記
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写真1 皇大神宮(内宮)側から見た宇治橋はケヤキの橋脚と橋桁の並びが美しい白い高欄は総ヒノキ造り

 近鉄宇治山田駅で下車し、駅前の三重交通のバスに乗り換えて約20分で「内宮前」に到着しました。伊勢神宮の内宮参拝が主目的ですが、その参道口にある五十鈴川に架かる木造の宇治橋を渡るのも楽しみにしていました。神明鳥居をくぐると、宇治橋への第一歩です。

 宇治橋は全長:101.8m、幅8.42mの連続桁橋けたばしで、けやきである98本の橋桁を39本(3本組X13基)の橋脚で支え、上部構造の総檜そうひのき造り高欄こうらんは高さ:1.32mです。川底から敷板までの最大高さ:7.25mで、中央の反り高:1.82mですが、明治以降のもので、それ以前は約3.3mあったといわれています。

 参拝者が歩く敷板(幅:30cm、長さ:4.2m、厚さ:15cm)は上流側と下流側に分けて、各308枚程度敷き詰められています。敷板には船大工の伝統的な技法である「木殺しきこなしにより、合わせ面を金槌で叩いて一枚一枚入念にすり合わせ、水にぬれると膨らむ性質を利用して密着性を高めています。

 伊勢神宮には内宮にも外宮にもそれぞれ東と西に同じ広さの敷地があり、20年に一度宮処を改める式年遷宮が行われます。平成25年(2013年)には62回目が古式に則って行われました。宇治橋も、神宮式年遷宮の4年前に架け替えられるようになり、平成21年11月に宇治橋渡始式わたりはじめしきが行われています。

写真2 雨水を橋脚に漏らさぬよう船大工の技巧が施された橋床
写真3 五十鈴川御手洗場(みたらし)から上流を臨む

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