富山駅から”あいの風とやま鉄道線”で魚津駅に行き、”富山地鉄本線”に乗り換えて新魚津駅から愛本駅まで約1時間半です。愛本橋の跡地まで徒歩10分ほどで到着しました。
その昔、刎橋は加賀・越中・信濃・飛騨・木曽など国内各所において架橋されましたが、最大級のものは富山県宇奈月町の黒部川扇状地の扇頂部に1662年に架けられた越中の愛本橋です。江戸時代に架橋された甲斐の猿橋、防州の錦帯橋と並び日本三奇橋の一つといわれています。
加賀藩五代藩主の前田綱紀の指図を受けて外作事奉行の笹井正房が架橋しました。文久3年(1863年)に架け替えられた最後の橋が、明治2年(1889年)に解体された折の記録では、全長61.4m、中央幅3.63m、両端部幅7.26m、水面からの高さ15m程度で、刎木は6列6層で構成されていました。
1891年に愛本橋は木造アーチ橋(木拱橋)に架け替えられ、1972年には65mほど下流にニールセンローゼ鋼桁橋として架け替えられています。現地には旧愛本橋の跡地であることを示す案内板が残されているだけです。近隣のうなづき友学館には、旧愛本橋の1/2復元模型が展示されていました。
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