ドウロ川に架かるドナ・マリア・ピア橋 @ ポルトガル・ポルト

いろいろ探訪記
写真1 ポルトガル・ポルトのドウロ川に架かるドナ・マリア・ピア橋

 この7月に熱波に見舞われた欧州ですが、ポルトガル中部では最高温度47℃を記録して森林火災が相次ぎました。毎年、夏場は厳しい暑さに曝されますが、今夏は格別に厳しいようです。

 写真1に示すのは、ポルトガル北部にあるポルトに流れるドウロ川に架かる流麗なドナ・マリア・ピア橋(Ponte Maria Pia)です。ポルトガル第二の都市のポルトは、17~18世紀にかけてポートワインを積み出した港町として良く知られています。

 橋台の銘板には、パリのエッフェル塔を設計したアレクサンドル・エッフェルが設計したことが明記されています。橋長352.8m、アーチスパン160m、高さ62.4mの錬鉄製の2ヒンジアーチの鉄道橋です。リベットでつなぎ合わされて、1877年に架橋されました。
 トラス構造の上路式アーチ橋で、アーチの両端部が上下左右を固定とし回転のみ自由なヒンジ機構が採用されています。現在は鉄道橋としての役目を終え、モニュメントとして残されています。国際歴史的土木ランドマーク(International Historic Civil Engineering Landmarks)に登録されています。

写真2 アーチの両端部には回転のみ自由なヒンジ構造が採用

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