函館で日本最古のコンクリート電柱を発見しました。赤レンガ倉庫群から二十間坂を目指していく途中で信号待ちをしていると、その脇に角ばった電柱を見つけました。100年経っても現役で、ハイカラな雰囲気が漂うのは見慣れぬ角柱形状だからでしょうか。
今から100年ほど前の大正12(1923)年、元北海道拓殖銀行函館支店が鉄筋コンクリート造りで新築された際に、その建物との釣り合いのために北海道拓殖銀行が資金を提供し、函館水電株式会社(現北海道電力)が特別に建てたものである。この後、拓銀を挟むようにもう1つ同様の電柱が建てられたため、この2つの電柱はセットで「夫婦(めおと)電柱」と呼ばれた(もう1つの電柱はすでに壊されていて、現存するものは平成期に作られたもの)。
この電柱が建てられた当時、電柱と言えば円柱であり木製であった。しかしこれは珍しい角柱形で、函館が大火の多い街であること、拓銀の建物とマッチさせることを考慮して、コンクリート造りになっている。今も現役で使われていて、歴史の重みを感じることができる。
https://www.hakobura.jp/firststory/2011/07/post-2.html
コメント