世界の地熱資源量ベスト10をみると、世界最大規模の地熱地帯であるカリフォルニア州ザ・ガイザース地熱地帯を有する米国が地熱資源量3000万kWで第一位である。多くの火山島からなるインドネシアが2800万kWで第二位、日本は2300万kWで第三位である。この3カ国の地熱資源量が飛び抜けて多い。
地熱資源量について
少し、過去を振り返ってみよう。過去といっても、地熱発電業界での常識とされる情報について整理してみることが、未来を予測するために参考となる。
世界の地熱発電の開発動向
世界の地熱資源量ベスト10をみると、世界最大規模の地熱地帯であるカリフォルニア州ザ・ガイザース地熱地帯を有する米国が地熱資源量3000万kWで第一位である。多くの火山島からなるインドネシアが2800万kWで第二位、日本は2300万kWで第三位である。この3カ国の地熱資源量が飛び抜けて多い。
その後にケニアが700万kW、フィリピンとメキシコが600万kWと続くが、イタリアとアイスランドを除けば、いずれも環太平洋火山帯に属す国々である。
このように地熱資源量に恵まれた日本であるが、発電設備容量でみると最下位である。米国の1/6、インドネシアの1/4、フィリピンの1/3で、明らかに地熱発電の開発では遅れをとっている。日本は総地熱資源量の2.6%しか開発していないのが現状である。
確かに、海外では出力:5~10万kW級の大規模地熱発電所が数多く稼働している。世界の地熱発電の設備容量は右肩上がりで、近年は急上昇を続けて総量で1500万kWを超えている。
この傾向は国別でも明らかで、米国、イドネシア、トルコ、ケニアの地熱発電の設備容量の伸びが顕著であるが、ニュージーランド、イタリア、アイスランドなども堅調に伸びている。一方で、残念ながら日本の地熱発電の導入量は、約50万kW程度で低い値でとどまっている。
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